04.ポルトワインについて |
ポルトワインは、ドウロ川上流で収穫されたブドウを原料とし、伝統的な手法で生産される、酒精強化ワイン。その製造条件などは、EUのなかでも厳格に定義されている。
まだブドウの甘さが残る醸造途中でブランデーを加え発酵の働きを止めて造るため、豊かな甘みとエレガントな香りが特徴。 また、アルコール度数は20°前後と強めで、食前酒や食後酒として飲まれることが多い。 ポルトワインは主に4つのスタイルがあり、ルビー(Ruby)、トウニー(Tawny)、ロゼ(Rose)、ホワイト(White)の名称で親しまれている。 |
ルビー(Ruby)黒ブドウを原料とし、酸化を極力抑えるため熟成期間が短い。
タンニンの渋みが残る強い味わい、ブラックベリーのような香り、深い赤の色合いが特徴。 |
トウニー(Tawny)黒ブドウを原料とし、伝統的な樽による長期熟成を行い、市場に出る直前に瓶詰される。
まろやかな味わい、キャラメルやナッツのような香り、ゴールドから褐色まで多彩な色合いが特徴。 |
ロゼ(Rose)黒ブドウを原料とし、熟成はほとんど行わず酸化はさせない。
フルーティーな味わい、ストロベリーのような華やかな香り、ピンクの色合いが特徴。 カクテルとしても飲みやすい。 |
ホワイト(White)白ブドウを原料とし、伝統的な樽による長期熟成を行う、市場に出る直前に瓶詰される。
すっきりとした甘い味わい、ベイクドアップルのような香り、黄褐色や深いブラウンまで多彩な色合いが特徴。 |
異なる年度のワインをブレンドし、樽で3年熟成させる。
安価で手に入りやすい。 比較的質の良いブドウを原料とし、樽で7年以上熟成させる。
ヴィンテージに次ぐ上質なブドウを原料とし、樽で4-6年熟成させる。
特に上質なブドウを原料とし、“Crusted”は異なる年度のワインをブレンド、“Single Quinta”はひとつの荘園のワインだけでブレンドされたものを意味する。
樽で2-3年熟成させたあと、ろ過せずに瓶詰めをし10年以上熟成させる。 |
異なる年度のワインをブレンドし、樽で3年熟成させる。
安価で手に入りやすい。 異なる年度のワインをブレンドし、樽で7年以上熟成させる。
単一年度のワインで造られ、
樽で10年以上熟成させる。 ワインに収穫年と瓶詰年が刻印される。 単一年度のワインで造られる。
“10Year”、”20Year”、”30Year”、”40Year”の4種類あり、それに応じて樽で熟成させる。 ワインに収穫年と瓶詰年が刻印される。 |
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異なる年度のワインをブレンドし、樽で3年熟成させる。
安価で手に入りやすい。 比較的質の良いブドウを原料とし、樽で7年以上熟成させる。
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